クラウディング・アウトとは、1970年代にアメリカのマネタリストたちが使い始めた言葉であり、国債の大量発行により民間の資金が財政部門に流れて、民間企業の資金需要を圧迫することである。
国債の市中消化の原則が守られれば、国債発行により市場から引き上げられた資金は、財政支出として再び市中に還流してくるため、民間の資金需要が阻害されることにはならない。
ですが、大量発行が続いて国債が市場に累積すると、国債の売り圧力がかかって、国債の市場価格は下落し、市場の利回りが上昇することになる。
そして長期貸出金利や事業債利回りに跳ね返って長期金利全般が上昇し、企業は長期資金調達を高い金利を負担できず断念することになるのである。
